超精密に加工された部品やデバイスのニーズが一層高まっており、半導体、光学素子、金型などの製造分野では、複雑な形状において、ナノメートル単位の寸法精度、ピコメートルオーダーの形状精度、そして原子レベルでの表面平滑性を実現する加工技術が求められています。このためには、精密に動作する工作機械、原子単位での除去メカニズムを有する加工法、目的とする加工精度を十分に上回る超精密計測技術など、多岐にわたる最先端技術の利用、また、その組み合わせが必要となります。
本専門委員会では、極限の精度目指す超精密加工プロセスの研究開発に対して、学術と産業の両面において将来の方向性について議論するとともに、超精密加工に関する世界の動向を調査し、日本に内在する優れた技術シーズを紹介します。また、超高精度に加工された光学素子やデバイスの応用に関して、産官学間の情報交換を促進し、ニーズの観点からも超精密加工分野の方向性を議論します。さらに、近年急速に進展するAIやロボットを活用した新たな超精密加工システムについても議論します。本委員会は、若手研究者や技術者の教育の場としても機能し、次世代の超精密加工分野を担う人材の育成にも貢献します。
●2025年9月25日、 26日に第75回超精密加工専門委員会「ナノ集光技術研究会」を開催します。 詳細はこちらへ
●2025年2月7日に、第74回超精密加工専門委員会「理研・東大連携による精密加工研究教育」を開催しました。
●令和7年2月1日より、東京大学の三村秀和教授が当委員会の委員長に就任しました。
精密工学会超精密加工専門委員会では会員を募集しております。
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